自律神経失調症の検査など
2021/06/28
自律神経失調症は診断の難しい病気であり、正しく診断するには病歴、症状の変化、今までの経過、普段の生活の様子、仕事や家庭の人間関係などを医療面接で詳しく聞き出すことが大切である。
検査は様々な角度から行われ、それは自律神経失調症の概念が曖昧であることと、症状が似ていても他の病気の場合もある。
検査は面接、除外診断、自律神経機能検査、心理テストの4種類が行われ、検査において次の3点に該当する場合は自律神経失調症とみなされる。
・全身の倦怠感やめまいなどの不定愁訴がある
・器質的疾患(病変)や精神障害がない
・自律神経機能検査で異常が認められる
○医療面接
診断が難しいだけに患者との医療面接は、病歴、症状の変化、今までの経過、普段の生活の様子、仕事や家庭や人間関係など、生活環境を詳しく聞くことが大切。
一般的には、質問シートに記入した後に医療面接が行われ、医療面接で聞く事は症状が現れ始めた時期、きっかけ、過去の病歴、普段の生活の様子、人間関係、性格、自覚症状など。
なお、患者自身が自覚していないものがストレスとなっている場合があり、なぜならストレスは、嫌なこと、辛いことだけではなく、希望の部署に異動になってやる気満々でがんばっていることもストレス。良いことか嫌なことかにかかわらず、体や心の刺激は全てストレスである。